知っておくと便利!外壁塗装に用いられる塗料の種類や分類方法を解説!

 

知っておくと便利!外壁塗装に用いられる塗料の種類や分類方法を解説!

外壁塗装に用いる塗料は素人目から見れば、色味が違うだけでどれも同じように思えますが、さまざまな種類があり、それぞれによって特性が大きく異なります。そのため、よく確認せずに適当に塗料を選ぶとイメージしていたものとは違いがっかりしてしまうことがあるでしょう。

目的に合った塗料を選ぶことで、失敗知らずの満足度の高い外壁塗装を行えます。そのためには、外壁塗装の用いられる塗料にはどのような種類があるのかどうか知っておくといいでしょう。この記事では、外壁塗装に用いられる塗料の種類や特徴をわかりやすくご紹介していきます。

塗装に使う塗料って何がいちばんいいの?

1番人気はシリコン塗料

外壁塗装に用いられる塗料の中で、何がいちばんおすすめなのか?人気なのか?と問われると、多くの業者さんは「シリコン塗装」と回答されるでしょう。これは、シリコン塗料が最も優れているというわけではなく、ほどよく耐久性があり比較的安価なコストパフォーマンスのよい塗料だからです。実際に、外壁塗装ではこのシリコン塗装が最も多くの方に選ばれています。

塗料は主成分の「合成樹脂」の種類で分類される

塗料の種類とひとくちに言っても、分類方法が無限にあるため簡単に分類することはできません。そこで一般的に用いられているのが、メイン成分である「合成樹脂」の種類による分類です。合成樹脂の違いは仕上がりの見た目や耐久性を左右する大きな要素になります。覚えていきたいのが次の4種類。

①アクリル系塗装
軽い質感が特徴で、はっきりとした色合いが特徴。リーズナブルですが紫外線に弱いため、耐用年数は短めです。使用部位によっては重宝しますが、日差しの強い地域にはおすすめしません。

②ウレタン系塗装
アクリル系よりもやや耐久性に富んでいます。安価で扱いやすいため、戸建て住宅に広く使用されています。塗装が剥がれている箇所に、ピンポイントで使用する施工に用いられる機会も多いでしょう。

③シリコン系塗装
ウレタン系よりも耐久性に優れ、仕上がりも美しいです。耐用年数もまずまずあり、安価で使用できるため、日本で最も使用される機会が多い塗料です。

④フッ素系塗装
耐久性、対候性、撥水性がある塗料です。仕上がりの美しさも他の塗料とは比べ物になりませんが、コストがかかるため一般住宅ではあまり使用されません。

塗装用の塗料の構成とその役割

外壁塗装に用いられる塗料の種類を知るためにまず必要なことは、塗料の構成とその役割を知ることです。塗料の構成とその役割は次の通りになります。(※配合割合が多い順に記載しています)

①合成樹脂
耐用年数や見た目を左右する。(種類:アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素)

②添加剤
塗装の見た目や質感を左右する。(種類:1型/2型、硬質/弾性、ツヤ有/ツヤ無)

③顔料
塗膜の色味を左右する。(種類:エナメル、クリア)

④溶剤類
塗料を液体化させるもの。塗装後は気化してしまう。(種類:水性、油性)

塗装用塗料の分類方法

次に、塗料の構成成分をさらに細かくみていきましょう。合成樹脂、添加剤、顔料、溶剤にもそれぞれ種類があり、成分が違えばまったく違った仕上がりになります。

①合成樹脂による耐用年数の違い
合成樹脂の種類が違えば耐用年数と見た目に大きな差が生まれます。フッ素 > シリコン > ウレタン > アクリルの順に長くなります。

②添加剤の違い
塗料を外壁塗装に使用するためには、外壁に塗装を定着しやすくするための硬化剤が必要です。また、ツヤ出しの光沢材も添加剤の一種です。添加剤の使用方法と性質による分類は次の通りになります。

・1型/2型

添加剤(硬化剤)があらかじめ塗料の中に混ぜられているものを1型、使用時に別途混ぜる必要があるものを2型と呼んでいます。1型は安価で再利用が可能ですが耐久性が低く、2型は高価で扱いが簡単ではありませんが、耐久性が高く使用用途の広さが特徴です。

・硬質/弾性

硬化剤の種類によって塗料の粘着度が異なります。硬いものから順に、硬質塗料→ 弾性塗料→ 弾性塗料となります。

・ツヤ有/ツヤ無

添加剤(光沢剤)を混ぜることで、塗料のツヤの調整をします。

③顔料の違い
色味のあるエナメル塗料、色味のないクリア塗料で分類されます。

④溶剤類の違い
溶剤類は水性(水ベース)か油性(シンナーベース)で分類されます。

外壁塗装の塗料の選び方

塗料は種類が多すぎてどのようなものを選べばいいかわからなくなりがちですが、自分が何を目的としているかによって選ぶべき塗料が異なります。耐用年数を重視したいのか、色味を重視したいのか、頻繁に塗り替えるのかによっても選ぶべき塗料が違ってくるでしょう。

まずは選びやすい合成樹脂の種類から選定してみて、細かな使用については施工店の方と相談しながら決めるとスムーズです。その際には塗料についての最低限の知識を得ているとより選びやすくなります。

まとめ

外壁塗装に用いる塗料の種類や特徴についてご紹介いたしました。塗料とひとくちに言っても、その種類や性質はさまざまです。目的にあった塗料を施工店の方と相談しながら、納得のいくものを見つけましょう。

 

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